夫婦は、その資産、収入その他一切の事情を考慮して、婚姻から生ずる費用を分担すると定められています(民法760条)
ここでいう婚姻から生ずる費用とは、夫婦が未成熟子との家庭生活を営む上で必要な費用を指します。
■離婚による過去の婚姻費用分担の請求
離婚により夫婦関係が終了し、婚姻費用分担義務が消滅する。しかし、履行されていない婚姻費用分担義務はどのように請求するべきでしょうか。
このような場合には、財産分与の中で処理されます
民法768条3項は、財産分与に際して「当事者双方がその協力によって得た財産の額その他一切の事情を考慮して、分与をさせるべきかどうか並びに分与の額及び方法を定める」と定めています。
過去の婚姻費用分担の履行の有無は、この「一切の事情」として考慮できると考えられています。
伊藤幸紀法律事務所は、名古屋市内、愛知県、三重県、岐阜県を中心に、離婚に関する問題の法律相談を承っております。
当事務所は、弱い立場の皆様の味方として、不貞行為問題、DV問題、財産分与問題、住宅ローンへの対処、婚姻費用分担請求問題、親権と監護権、子供の養育費、子供の引き渡し請求、離婚後の氏と戸籍、面会交流権(面接交渉)、離婚の種類と手続き、協議離婚、裁判離婚、国際結婚に関連して生ずる問題などの離婚問題について、さまざまなお悩み・ご要望にお応えしておりますので、離婚についてお困りの際は、当事務所にお気軽にご相談ください。
婚姻費用分担請求
伊藤幸紀法律事務所が提供する基礎知識
-
追突事故
「交差点で追突事故にあってしまった。安全のため事故後にすぐ自動車を移動させてしまったけれども、今後の損...
-
欠陥住宅
借りた、また購入した住宅が「欠陥住宅」だった場合、借りた方や購入した方が保護される場合があります。代表...
-
離婚調停申し立てから終...
離婚調停を考えているが、終了までどのような流れになっているのかを知りたいといったご相談をいただきます...
-
交通事故によるむちうち...
交通事故の被害に遭った場合、むちうちの症状を発症することは少なくありません。 たかがむちうちと思...
-
婚姻費用分担請求
夫婦は、その資産、収入その他一切の事情を考慮して、婚姻から生ずる費用を分担すると定められています(民法...
-
退職金が財産分与の対象...
■退職金が財産分与の対象になるケース 退職金は財産分与の対象になる場合があります。 退職金は賃金の後払...
-
離婚後に財産分与を請求...
離婚成立時に財産分与をしなかった場合であっても、財産分与を請求することができるのかというご質問をいただ...
-
インターネット
インターネットをめぐる消費者問題も近年増加しています。例えば、模造品の海外通販トラブルや、インターネッ...
-
慰謝料・損害賠償
慰謝料とは、被害者の精神的・肉体的な苦痛を金銭に換算したものをいい、交通事故が発生した場合、通常は加害...