050-3188-0591 事前にご連絡頂ければ時間外も対応いたします。
お気軽にご相談ください。
営業時間
平日9:00~17:00

【オーナー向け】入居者の残置物撤去におけるポイントとは

  1. 伊藤幸紀法律事務所 >
  2. 不動産に関する記事一覧 >
  3. 【オーナー向け】入居者の残置物撤去におけるポイントとは

【オーナー向け】入居者の残置物撤去におけるポイントとは

残置物は、賃貸オーナー・管理会社にとって悩ましい問題です。
早く原状回復して次の募集に進みたい一方で、独断で処分すると、後から所有権侵害や損害賠償のトラブルに発展することがあります。
今回は、入居者の残置物撤去におけるポイントを解説いたします。

残置物とは

エアコンや給湯器など、賃貸借契約上、物件に付帯するものはオーナー側が管理責任を負います。
一方、持ち込みの家電や家具は残置物であり、オーナーが当然に処分できる対象ではありません。
残置物とは、入居者が退去後に室内へ置きっぱなしにした私物を指します。
残置物は原則として入居者の財産であり、退去したからといって自動的に所有権が消えるわけではありません。

残置物の問題が起きやすい場面

残置物の問題が起きやすい場面は、以下の3つです。

  • 鍵は返却されたものの不用品が放置されたケース
  • 夜逃げなどで姿を消したケース
  • 室内で死亡したケース

それぞれ確認していきましょう。

鍵は返却されたものの不用品が放置されたケース

鍵は返却されたものの不用品が放置されたケースは、賃貸契約でよく見られます。
不用品に価値が不明な物が混ざっていると、後々、高価な品があったなどと主張される可能性があります。

夜逃げなどで姿を消したケース

夜逃げや家賃滞納で姿を消したケースでは、契約関係がまだ継続している可能性があり、明渡しが未了の段階で室内に立ち入ったり搬出したりすると違法になるおそれがあります。
残置物を勝手に処分すれば不法行為の問題が生じ得ます。

室内で死亡したケース

室内死亡の場合は、残置物が遺品となり、原則として相続人の財産です。
相続人の有無や所在がわからないと、賃貸借契約の解除や残置物処理が難航しやすくなります。

入居者の残置物撤去におけるポイント

入居者の残置物撤去におけるポイントは、以下のとおりです。

現地確認と記録をする

室内全体と残置物の内容を、写真・動画で網羅的に残します。
家電や貴金属の可能性があるもの、宗教関連品は、特に丁寧に撮影し、配置や状態が分かるようにしておくとトラブル予防に役立ちます。
あわせて、鍵の返却状況、郵便物の有無、ライフライン利用状況など、退去の実態を推測できる事情も記録化しておくと後の判断材料になります。

所有者や相続人への通知

所有者または相続人に通知し、引取りの機会を与えます。
実務では内容証明郵便が使われることが多く、引取期限、保管場所、期限経過後の取り扱い方針を明確にしておくのがポイントです。
一定期間の保管を経ても引き取りがない場合に、初めて処分を検討します。

まとめ

残置物は、不要品に見えても法的には入居者または相続人の財産であり、オーナーが独断で処分すると、トラブルの原因になります。
夜逃げ、室内死亡、所在不明、相続人不明など、判断を誤りやすいケースでは、早めに弁護士に相談することを検討してください。

伊藤幸紀法律事務所が提供する基礎知識

  • 1回目の離婚調停で聞かれることや当日までに準備すべきこととは

    1回目の離婚調停で聞か...

    日本では、約90パーセントの夫婦が話し合いによって離婚を成立させています。 とはいえ、離婚条件が...

  • 自己破産を弁護士に依頼する場合の費用相場を解説

    自己破産を弁護士に依頼...

    借金の返済が困難になり、生活の立て直しが難しいと感じたとき、解決手段の1つとして検討されるのが自己破...

  • 自己破産

    自己破産

    自己破産とは、裁判所を介して、すべての債務を免責(支払い義務の免除)して貰うための手続きとなります。免...

  • 任意整理後の支払遅れ|リスクや対処法を解説

    任意整理後の支払遅れ|...

    任意整理は借金問題を解決するための有効な手段です。 しかし、手続き後の支払が滞ってしまうと、再び...

  • 自己破産手続きの必要書類|弁護士に依頼するメリットも併せて解説

    自己破産手続きの必要書...

    自己破産手続きを利用する場合には、多くの書類が必要となります。 これらを揃えるには、それなりの労...

  • 退職金が財産分与の対象になるケース|計算方法も併せて解説

    退職金が財産分与の対象...

    ■退職金が財産分与の対象になるケース 退職金は財産分与の対象になる場合があります。 退職金は賃金の後払...

  • 民事再生(個人再生)

    民事再生(個人再生)

    個人再生とは、裁判所を介することで支払いきれなくなった借金の一部を免除して貰い、残債務を原則3年間で返...

  • 交通事故の逸失利益とは?慰謝料との違いや計算方法を解説

    交通事故の逸失利益とは...

    交通事故の逸失利益には、計算方法が複雑、高額になりやすいといった特徴があります。 実際に、保険会...

  • 追突事故

    追突事故

    「交差点で追突事故にあってしまった。安全のため事故後にすぐ自動車を移動させてしまったけれども、今後の損...

よく検索されるキーワード

ページトップへ