盗撮の示談金相場とは/伊藤幸紀法律事務所(名古屋市内、愛知県/三重県、岐阜県)

盗撮の示談金相場とは

刑事事件においては示談が行われることが多くなっています。示談とは、窃盗や盗撮などの犯罪の加害者と被害者が直接、あるいは弁護士などを通じて間接的に行う民事上の和解のことを指します。

刑事事件において示談が多く利用されている背景としては、被害者としては被害の弁済や慰謝料を請求したいが、加害者が刑務所に入ってしまったりするとそうした賠償を受けにくくなるため、事前に前払いなどで得ることが、賠償金の回収につながることが挙げられます。
また加害者としてもより有利な結果、具体的には前科の付かない不起訴処分を得るために示談が重要となります。これは、犯罪において被害者の加害者に対する処罰感情が起訴不起訴の判断や起訴された場合の量刑の判断に影響を与えるためです。
また特に盗撮などの事案の場合、公害防止条例違反という比較的軽い犯罪ではなく、建造物侵入や児童ポルノなどの重い罪として処罰されることも多いため、示談をすることによるメリットが大きくなります。

こうしたことから基本的には被害の弁済を目的とした損害賠償と被害者に対する慰謝料が金銭で支払われることとなります。

示談金の相場としては、一般的には10～30万円程度とされています。しかし、加害者が常習的に犯罪を行っていた場合や被害者が子供などであった場合、加害者の社会的立場が高い場合などには示談金は高額となっていくこととなります。

示談においてはプライバシーの問題から被害者の連絡先を知ることが出来ず、示談交渉を行うことが出来ない場合もあります。いち早く示談交渉を行いたい場合や、当事者間で示談を行う際に相場が分からない場合には弁護士に相談しましょう。

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