交通事故の被害者となった場合、少しでも怪我を負っているのであれば人身事故として届出しましょう。なぜなら、被害者にとって物損事故ではなく人身事故と扱われることで様々なメリットがあるからです。
まず、金銭面としては、加害者に請求できる賠償金額は物損事故とは比較にならないほど高額になります。治療費や通院交通費をはじめ、付添看護費や入通院慰謝料、休業損害や後遺障害慰謝料、逸失利益などの費用を請求することができます。
また、人身事故の場合は、警察が詳細に事故状況を記録した実況見分調書を作成してくれるので、後に過失割合について話し合いが行われた際は、適切に証明しやすくなります。
さらに、加害者を処罰するという面では、人身事故の場合、加害者の免許点数が加算されるという行政処分がなされます。また刑事罰としては自動車運転過失致死傷罪等が加害者に科されることになります。特に、通常の傷害事件とは異なり、交通事故による傷害事件に適用される「自動車運転死傷行為処罰法」は重い処分を定めているため、加害者に対し、より重い刑罰を科すことができます。
以上のようなメリットがあるため、当初は物損事故で処理されていた事件でも、後日むち打ちなどの障害が発覚した場合は人身事故に切り替えるようにしましょう。
伊藤幸紀法律事務所は、慰謝料・損害賠償請求や、示談交渉、事故後の対応の仕方などの交通事故をめぐる様々な法律相談を承っております。
当事務所は名古屋市内をはじめ、愛知県、三重県、岐阜県各地のご相談に対応しています。
誠実な対応をモットーに、相談者様に寄り添ったサポートを全力で行っていきます。お困りの際はお気軽にご相談ください。
人身事故
伊藤幸紀法律事務所が提供する基礎知識
-
養育費はいつまで支払うか
離婚を選択するということは、夫婦が再びそれぞれ別々の道を歩んでいくということです。 元々他人であった個...
-
情報商材詐欺とは?手口...
「必ず儲かる投資!」、「絶対に勝てるパチンコ」など怪しい広告を見かけたことはありますか。インターネット...
-
金融
どのような取引においてもトラブルはつきものであり、証券取引も例外ではありません。トラブルの種類も多岐に...
-
離婚裁判とは?流れや期...
夫婦の一方ないし双方が離婚を考え、目指そうとするときにはさまざまな方法が存在しています。 以下で...
-
慰謝料(不貞行為など)
慰謝料とは、相手方の不法行為(民法709条)によって生じた、精神的損害(民法710)に対する損害賠償金...
-
万引き・窃盗事件
窃盗とは他人の財物を窃取することであり、この場合の窃取とは、他人の占有する財物を、その占有者の意思に基...
-
家賃滞納者に差押えをす...
家賃滞納は、放置してしまうと滞納額が増え続けていき、回収がどんどん困難になってしまいます。 家賃滞納を...
-
契約の解除・取り消し
販売業者などにだまされたため、当該業者との契約を解除・取消ししたい場合、どうすればよいのでしょうか。法...
-
悪徳商法
悪徳商法とは、正当な販売行為を装いながら消費者から金銭をだまし取る詐欺的商法をいい、悪質商法とも言われ...